更新日時:
2025年04月22日
赤ちゃんのサイトメガロ尿検査をはじめます
当院では赤ちゃんのサイトメガロウイルス感染症の早期発見ができるよう、2025年5月より赤ちゃん全員の尿検査を始める事に致しました。
サイトメガロは300人に1人が感染し、1000人に1人の割合で脳や聴力に障害がでていると厚生労働省の調査結果があります。当院では以前、お母さんの血液検査でサイトメガロの抗体検査を行い、抗体がない方には妊娠中に感染しないように注意喚起しておりました。しかし、抗体がある場合でも胎内感染することが少なくないということが分かってきました。よって、一旦抗体検査は中止し、全員に感染予防の注意喚起のみを行うにとどまっておりました。
2023年より、抗ウイルス剤による先天性サイトメガロウイルス感染症の保険治療が認められ、早期治療ができるようになりました。これにともない、赤ちゃんのサイトメガロウイルス感染症の検査が簡便に行えるようになり、当院でも始めるに至りました。
赤ちゃんの治療ができるようになった今日でも、子宮内感染を治療する方法はありませんし、治療で全てが治るわけではありません。妊娠中の感染予防は引き続き行っていきましょう。


